ムーンライズ・キングダム(ネタバレ)
みせてもらいました
1965年、アメリカ合衆国東部。
舞台は本州からも隔絶された孤島、秋も深まる九月のニューペンザンス島。
アメリカ映画ですがフランス映画っぽい色合い…
世界一有名なハゲ(ブルース・ウィリス)と両性具有の天使(ティルダ・スウィントン)が出てたんですが、彼らに関しては地味すぎる演出というか、私映画がよくわからないのでどういう言い方かわかんないけど、出てきてアップになるまでブルースとティルダという事に気がつきませんでした。
いやーびっくりびっくり
時折出てくる神(図書館長)
が神がかってました。舞台となる島の案内役で、図書館長をやっているらしいですが、案内している対象は視聴者で、図書館のシーンなんか本編に一秒も出てこない上に神出鬼没で何処へでも先回りし重要なシーンで大人達を諌めたりするので、演劇におけるデウスエクスマキナ(強引に舞台をハッピーエンドへ向かわせる舞台外、神の領域に住むキャラ)っぽい。
「サム(主人公)はわしが育てた」
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予告の様に頼りない大人達と自立心の強い暴走する子供達の殺伐とした内容だと思ったら、
大人達はみんな問題を抱えつつも主人公とヒロインを救おうとする基本的に優しい人達ばかり。そこに意表を突かされました。暖かい物語だった…
本作のMVP(と勝手に呼んでいる)
バイク野郎。この子はヒロインと同じくらい作中でお色直しが多いです。
ナースコスプレ(違)
もしてくれるし。体張ってます。
眼帯ショタ。台詞少ないが目を引く
目を引くと言えばヒロインのメイクなんですが、雨に濡れても風が吹いても何日経とうがアイシャドウの青色が強くてもしかして刺青してんのかと思いました。もしくはバンコラン(パタリロ)のように産まれた時からの天然物で彼女の異質さを表現していたのかも。
ヒロインのスージー
演じているのはカーラ・ヘイワート。全盛期のエマ・ワトソンを思わせる大人びた顔立ちだが、エマよりもセクシャルな印象
その容姿に反して、ファンタジー小説を何十冊も愛読する少女。駆け落ちする時もトランクいっぱい詰め込んで来た。しかし夢想家という訳でもなく、本への執着は狭い島から何処かへ飛び立ちたい願望と自立心の現われかもしれない。彼女の名づけた入り江の名が後のムーンライズ・キングダムである。大人びており同級生や厳格な父との衝突がたえない為、どう扱ってよいかわからない両親に愛ゆえ問題児視されている。武器は「気狂いピエロ」ばりに大きいハサミ。釣り針であけた黄金虫のピアスがかわいい。格好もそうだが全体的に何処となくフランスっぽい風体で映画の中にパステルカラーのスパイスを添えてくれる。常に双眼鏡を所持しており何でも見通す為、主人公からは双眼鏡の事を「彼女の魔法」と呼ばれている。
女の子が冒険する話大好きv(仏頂面が和らぐ)
主人公のサム
演じるはジャレット・ギルマン。全盛期のダニエル・ラドクリフを思わせる(r 繊細さのある顔立ちだが、ダニエルよりも顔の骨格が太く動くと頼りない印象が消える。苦みばしった渋面がキュート
隠していたが実は最近天涯孤独の孤児になったばかり。その為少し前まで夢遊病を患っており心を病んでいると看做され、ボーイスカウトに入った事を契機に里親にも放り出される。幼いながら綿密に計画を練るタイプでしかもサバイバル力(笑)がありワイルド。太くて分厚い眼鏡をかけているが、本に興味は薄く眼鏡は読書の為でなく生まれ付きかそれ以外の理由があるようだ。絵が得意だからそのせいかな?彼の絵の上手さの変遷が本作の見所の一つです。神(仮)の手ほどきにより地図がプロばりに読め計画立ててスージーを迎えに来る男前。彼も何処か大人びており、子供ながら行為には躊躇いの色が無い。いや子供だからかもしれないが、突飛な行動は親を亡くした絶望故かもしれない。気が狂っていると専らの噂で同輩の嫌われ者。自覚はアリ。不良ではないのだが、里親から放り出された今、待っているのは少年院での電気ショック治療という名のロボトミー施術で…酒も煙草も普通にやる。どうやらパイプが好みらしい。でも流石に童貞だぞ!
お料理も出来るぞ!(味の程は不明)
Moonrise Kingdom Soundtrack: The Heroic Weather ...
大変音楽が良くてまずはじめにサントラが欲しくなりました。DVDのおまけはアニメもついてて充実の三本立て(記憶が怪しいが)。
買おう。